NIKKEI  IT  LAB.
INTERVIEW 2026/04/01

ITエンジニアの魅力とは? ── VRで人を幸せにする25歳テクニカルリーダー・大城歩夢さんインタビュー【後編】

ITエンジニアの魅力とは? ── VRで人を幸せにする25歳テクニカルリーダー・大城歩夢さんインタビュー【後編】

前編では、高校時代からアメリカ留学、そしてVR開発の最前線までをお聞きしました。後編では、ITエンジニアの魅力やプライベート、高校生へのメッセージをお届けします!

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前編では、高校時代からアメリカ留学、そしてVR開発の最前線までをお聞きしました。後編では、ITエンジニアという仕事の魅力、沖縄でのプライベート、そして進路に悩む高校生へのメッセージをお届けします。


ITエンジニアの魅力って何ですか?

━━━ITエンジニアって、暗い部屋でパソコンにカタカタ向かっている……みたいなイメージがあるんですけど、実際はどうですか?

あながち間違いではないです(笑)。データサイエンティストはデータとにらめっこですし、そういう働き方が向いている人もいます。

でも、ITにはいろんな関わり方があるんです。裏方の技術をやるITもあれば、お客さんと会話して課題を探していくITもある。ゲーム開発、音楽編集、動画編集、デジタルデザイン──全部ITです。どんな人でも、自分の”好き”が見つけられる仕事だと思いますよ。

リアルコネクトの開発事例
ロボット制御・自動運転シミュレーション・ドローンなど、多彩な開発事例
ロボットの強化学習画面(バーチャル空間で数千台のロボットを同時に訓練する様子)
バーチャル空間でロボットの強化学習を行う様子

━━━そう聞くと、すごく幅が広いですね。

魅力を挙げるときりがないんですが──

技術の入れ替わりが速いから、新しい技術が出たらベテランも新人も同じスタートライン。頑張り次第で、後から入った人でもどんどん上に行けるんです。

それに、どの業界にもアプローチできる。不動産、ゲーム、医療、製造業……。車を作ってる人は建物を作れないけど、ITなら車の会社にも建物の会社にも関われる。

課題解決の達成感も大きいですね。お客様の課題を自分の知識と技術で解決するのは、答えのないパズルを組み上げる感覚。完成したときは本当に気持ちいい。

両手でジェスチャーしながら熱く語る大城さん
ITエンジニアの魅力について熱く語る

━━━自由な働き方もできるんですか?

リモートワーク、フレックス、旅をしながら仕事──会社にもよりますが、可能なところは多いです。副業もしやすい。あと、IT導入のない事業所ってもうほぼないので、自分の好きな業界と関われるのは本当に魅力ですね。

それから、エンジニアは英語ができた方がいいです。世界の技術情報の7割以上は英語なので、新しい技術が日本語になる前に手に入る。これは大きなアドバンテージになります。


お休みの日は何をしていますか?

━━━プライベートはどんな感じですか?

沖縄の自然が好きで、よくドライブしますね。先週は海中道路を通って浜比嘉島まで行って、途中の海の駅でキングタコスのタコライスを食べて。カフーバンダっていう綺麗な崖を見に行きました。

沖縄・カフーバンダの絶景
カフーバンダの絶景
海辺のタコライス
キングタコスのタコライス

大城氏撮影

━━━最高のお休みですね!

あとは絵を描くのが好きです。木炭やペンを使ったデッサンとか、油絵とか。海の絵が描きやすくて好きですね。大学のリベラルアーツで美術を本格的に学びました。

木炭デッサン作品
木炭デッサン
海の油絵作品
海の油絵

大城氏制作

それから格闘技。高校2年からキックボクシングを始めて、今は総合格闘技(MMA)をやっています。沖縄の名門ジム「The Blackbelt Japan」で練習していて、UFCで活躍する日本人選手も所属してるんですよ。

総合格闘技の試合
キックボクシングの試合に出場する大城さん(左手前)

━━━すごい環境! リフレッシュ法はありますか?

エンジニアは散歩した方がいいと思います(笑)。集中しているときとリラックスしているときで脳波が違うので、リラックスしているときの方がアイデアが出やすいんですよ。ずっとパソコンに向き合うよりも、15分でも歩いた方が全体の生産性が上がると思っています。


高校生へのメッセージ

笑顔で語る大城さん
自分の心と向き合って欲しいと語る大城さん

━━━最後に、進路に悩んでいる高校生にメッセージをお願いします!

一番伝えたいのは、「できること」よりも「やりたいこと」を優先してほしいということです。

「できるかな?」「自分に向いてるかな?」って不安になる気持ちはわかります。でも、その不安で動けなくなるよりは、まずやってみてほしい。やってみて合わなかったら、やめればいい。それは「逃げ」じゃなくて「戦略的撤退」。むしろ賞賛すべき選択だと思います。

━━━やめてもいい、っていうのは安心しますね。

人生は長いので。それに、やりたいことは移り変わっていくものです。大事なのは、自分の心と向き合って、そのときの「やりたい」を大事にしてあげること

逆に言うと、「できること」を優先して選ぶと、20年後に後悔すると思うんです。「自分にもできそうだから」で選んだ道は、いつか「本当にやりたかったのはこれじゃない」ってなる。

━━━具体的に、進路を考えるときのコツはありますか?

自分の「好き」から逆算して人生プランを作ってみるのがおすすめです。難しく考えなくていいんですよ。好きな食べ物、好きなスポーツ、好きな場所──そこから「じゃあそれに関わる仕事って何だろう?」って広げていく。ITって、どの業界にも入り口があるので、必ず接点が見つかるはずです。

ITに興味を持つきっかけも、難しく考えなくていいんです。ゲームが好きなら「このゲーム、どうやって作られてるんだろう?」、スポーツが好きなら「このアプリの仕組みってどうなってるんだろう?」って。自分の”好き”に近いところからITとの接点を見つければいい

僕だって、最初は「かっこいい!」から始まっただけですから。人の役に立ちたいと思って始めたわけじゃない。ただの高校生ですよ。でも、やってみたら楽しくて、もっと知りたくなって、気づいたら人の幸せにつながる技術を作っていた。

━━━「かっこいい」から始まって、ここまで来たんですね。

あとはね、とりあえずスマホをちょっと置いて、自分と向き合う時間を作ってみてください。TikTokとかYouTubeのスクロールで脳が慣れてしまうと、自分で考える力が鈍くなっちゃうので。

大学も専門学校も、学歴のラベルとして選ぶんじゃなくて、自分のやりたいことを深掘りできる環境に身を置くのがいいと思います。進路に正解はないです。でも、一歩踏み出してみることが、未来の自分を作っていく。

最後に、好きな言葉を一つ。

“Life isn’t about finding yourself. Life is about creating yourself.”
「人生は自分自身を見つけることではなく、自分自身を作り上げることだ」
──ジョージ・バーナード・ショー

選択肢は無限大。自分の生きたい道を歩んでください!


取材・文:NIKKEI IT LAB編集部

※ この記事は2026年3月の取材時点の情報に基づいています。


リアルコネクト株式会社は、IDAJグループの一員として沖縄を拠点にVR・メタバース技術の開発を手がけています。産業用メタバース構築、連成シミュレーション、VRを活用した新規事業創出を通じて、社会課題の解決に取り組んでいます。

ラボちゃん
ライター

ラボちゃん

事務職での実務経験を経て、IT業界へ転身。現在はIT企業にて、次世代のIT人材育成・教育に携わっています。「ITは自分には遠い世界」と感じていた経験があるからこそ、一歩踏み出す楽しさや、ITが自分の可能性をいかに広げるか、高校生に近い目線でお伝えします!