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STUDENT 2026/08/22

家にパソコンもなく、タイピングも遅かった僕が、第一志望のネットワークエンジニアの内定をつかむまで

(写真)専門学校那覇日経ビジネスの校舎前に立つYさん

家にパソコンはなく、タイピングは周りの半分ほどのスピード。高校は休みがちで、単位も卒業ギリギリでした。

「高校時代のだらけた自分を変えたい。それが決め手でした」

そう話すのは、専門学校那覇日経ビジネス ネットワークスペシャリスト科2年のYさん。今では毎日休まず通い、第一志望だったネットワークエンジニアとして、東京の企業から内定を得ています。地元の友人からは「ガラッと変わったね」と驚かれるそうです。

公務員や大学とも迷った末に選んだ道。進路に迷っている高校生に一番近い目線で、ラボちゃんが話を聞きました。


Yさん

専門学校那覇日経ビジネス ネットワークスペシャリスト科2年。20歳。沖縄県立陽明高等学校を卒業後、同校へ入学。入学前はパソコンにほとんど触れたことがなく、完全な未経験からのスタートだった。卒業後は、企業のITを支える東京の大手ソリューション企業へ、ネットワークエンジニアとして入社する。

項目 内容
所属 ネットワークスペシャリスト科 2年
年齢 20歳
経歴 沖縄県立陽明高等学校 卒業 → 専門学校那覇日経ビジネスへ
内定先 企業のITを支える、東京の大手ソリューション企業/ネットワークエンジニア
趣味 筋トレ、ゲーム

※記事に掲載している学年・内定状況などは、すべて取材時(2026年8月)の情報です。


入学前は、家にパソコンもありませんでした

━━━入学前、ITにはどれくらい触れていましたか?

家にパソコンもなくて、タイピングも周りの半分くらいしか打てませんでした。本当に遅かったです。

━━━そこからIT分野に興味を持ったきっかけは何だったんでしょう。

高校生のときに聞いた講話でした。「IT業界の人って仕事が楽しそうだな」「しっかり稼げそうだな」と感じたんです。

正直、最初はそのくらい素朴な理由でしたね。深く調べて選んだわけではありません。


公務員や大学とも迷って、最後にこの学校を選びました

━━━他の進路とも迷ったそうですね。

安定を求めて公務員を考えたこともありますし、大学も受験しました。かなり迷っていたと思います。

気持ちが動いたのは、この学校のオープンキャンパスでした。「仕事を楽しめそうな業界だな」と強く惹かれたんです。カリキュラムがしっかりしていて、一番実力がつきそうだと感じたことも大きかったですね。

そしてもうひとつ。「高校時代のだらけた自分を変えて、心機一転がんばりたい」という気持ちが、最後の決め手になりました。

(写真)ノートパソコンに向かうYさん


高校時代は単位ギリギリでしたが、毎日通えるようになりました

━━━高校時代と比べて、自分が変わったと感じるところはありますか。

正直に言うと、高校時代は学校も休みがちで、単位も卒業ギリギリだったんです……(笑)。

それがこの学校に入ってからは、毎日休まずしっかり通うようになりました。勉強にも就活にも前向きに取り組めています。

地元の友人からは「最近すごく頑張ってるね」「ガラッと変わったね」と驚かれるんです。人に言われて初めて、自分でも成長を実感するようになりました。


糸満研修でクラスの距離が縮まり、今は筋トレが流行っています

━━━学生生活で、最も印象に残っているイベントは?

入学直後に1週間みっちりコミュニケーションの練習をする研修があり、1泊2日で糸満に行きました。

始まる前は身構えていたんですよ。でも終わってみると、クラスの距離が一気に縮まっていたんです。

━━━クラスの仲間とは、普段どのように過ごしていますか。

一緒にジムに行ったり、バイト仲間として顔を合わせたりしています。

テスト前は放課後や土曜日に学校へ集まって、みんなで協力しながら勉強するのが恒例です。誰かが理解していないところを別の誰かが埋める。そんな空気があります。

━━━今、流行っているものはありますか。

自分の周りでは空前の筋トレブームが来ています。クラスメイト7〜8人くらいで本格的にハマっていて、放課後は毎日みんなでジムです。

「夏にはビーチパーティーもあるから体を仕上げないと」というモチベーションもあって(笑)。切磋琢磨しながらトレーニングする時間が、今の日常の楽しみになっています。


自分で設定を書き込んで、ネットワークが繋がりました

━━━一番面白かった授業を挙げるとすると?

実機を使ったネットワーク構築の授業です。自分で設定を書き込んで、実際に通信が繋がった瞬間の達成感は大きかったですね。

(写真)ネットワーク機器をつなぎながら設定を進める授業の様子

━━━Project Based Learning:実際の課題をチームで解決していく授業(以下、PBL)ではリーダーを務めたそうですね。

ここで実感したのが、普段の会話とは違う「チームを引っ張るコミュニケーション」の難しさです。うまくいかない場面もありましたが、社会人になる前に経験できてよかったと思っています。

(写真)PBLの成果をチームで発表するYさん

━━━産学連携授業はいかがですか。

企業のプロ講師の方から学べる内容が、技術だけにとどまらないんです。IT業界の最新トレンド、生成AIの活用法、経済の流れ。現場で役立つ知識が次々に出てきます。

学校の授業というより、業界の話を直接聞かせてもらっている感覚に近いですね。


プログラミングの壁は、友人と教え合って越えました

━━━壁にぶつかった時期と、その乗り越え方を教えてください。

未経験から始めたプログラミングには、最初かなり壁を感じました。何をどう書けばいいのか、そもそも見当がつかない状態です。

助けになったのは友人たちでした。放課後に集まって教え合いながら進めることで、少しずつ乗り越えています。

高校時代はギリギリだった自分が、今は毎日真面目に通って成長している。その姿を周りの友人から褒めてもらえるのも、続ける力になっていますね。

(写真)友人とノートパソコンをのぞき込みながら課題を進めるYさん


第一志望のネットワークエンジニアとして、東京の企業に決まりました

━━━就職活動はどのように進めましたか。

4月に解禁されてから、早めに動き出しました。

学校の先生に、面接対策や履歴書の添削を何度もお願いしています。「もう一回見てください」と繰り返しお願いできる環境があったのは大きかったです。おかげで第一志望だったネットワークエンジニアとして、内定をいただくことができました。

ネットワークエンジニアとは

インターネットや社内ネットワークの「通り道」をつくり、止まらないように守り続ける仕事。
スマホやパソコンが当たり前につながるのは、この通り道を設計・管理している人たちがいるからです。

━━━将来は、どんなエンジニアになりたいですか。

仕事に全力で打ち込んで、心から仕事を楽しめるエンジニアになりたいです。

そもそもIT業界に興味を持ったきっかけが「楽しそうだな」でしたから、そこは変わっていません。社会人になって働くことに、今からとてもワクワクしています。


自分がワクワクできる道を選んでほしいです

━━━これから進路を決める高校生へ、アドバイスをお願いします。

専門学校で現役エンジニアの講師の方や業界の人と関わるなかで感じるのは、「本当に仕事を心から楽しんでいる人が多いな」ということです。

自分自身も未経験から学び始めて、「繋がった」「できた」という達成感を味わううちに、どんどん面白くなってきました。最初にスキルがあったわけではありません。

だからこそ、いろんな学校や業界の話を聞きに行ってほしいです。そのうえで、自分がワクワクできる道を選んでもらえたらと思います。

(写真)学校近くの川沿いで撮影したYさん


編集後記

Yさんの話に、劇的な転機はひとつも出てきませんでした。

オープンキャンパスで「楽しそう」と思ったこと、糸満研修でクラスと打ち解けたこと、放課後に友人と教え合ったこと、ジムに通うようになったこと。どれも、それ単体では特別な出来事に見えません。

けれど、それが積み重なった結果として「毎日通う」が当たり前になり、「ガラッと変わったね」と言われるところまで来ています。

変わるきっかけは、案外そのくらいの大きさなのだと思います。


進路に迷っているなら、まず見に来てください

Yさんも、公務員や大学と迷ったうえでオープンキャンパスに足を運んだ一人でした。

パンフレットだけではわからないことがあります。授業の雰囲気、在校生の様子、先生との距離感。実際に見て、話を聞いてみるのが一番わかりやすいと思います。

ラボちゃん
ライター

ラボちゃん

事務職での実務経験を経て、IT業界へ転身。現在はIT企業にて、次世代のIT人材育成・教育に携わっています。「ITは自分には遠い世界」と感じていた経験があるからこそ、一歩踏み出す楽しさや、ITが自分の可能性をいかに広げるか、高校生に近い目線でお伝えします!